積層型3Dプリンターの弱点として、多色印刷が難しいことがありました。一個のノズルから溶かしたフィラメントを押し出して積み重ねていく仕組みなので、複数の色を使いたければ同数のノズルを用意しなければなりません。その各々のノズルを使用時に安定的に加熱・冷却する温度管理が必要です。
複数ノズルの方式は当初からありましたが、今回は一個のノズルのみ使用し、フィラメントを入れ替える方式の3Dプリンターで多色プリントを実験してみました。フィラメントの入れ替えを各層ごと(0.16mm)に行うので時間はかかり、素材の無駄が多く出るのですが、限定的な使用であれば活用できると思われます。

1.島原城(高さ:12センチ)の台座を黒にしてみました。
・単色の場合は造形時間は8時間。この設定での2色の場合で10時間でした。
・色変え用のタワーが別に形成され、ノズル内フィラメントの変換のためにクズが発生します。
2.島原城(高さ:14センチ)を2色で出力してみました。
・これには13時間を要しました。
・不思議なことに、12センチの時より14センチの方が無駄が少なくなっているようです。
※画像は12センチと14センチの比較、12センチの単色模型との比較です。

3.鯱鉾(高さ:12センチ)を2色で印刷してみました。造形時間:約8時間
・今回はサポート材を適用してみました。

下の画像は島原城二色プリントの色変えの際に発生したクズです。右側が12センチのものになり、なぜかサイズが大きくなると減量している感じですね。設定の違いかも知れませんが、現時点で理由は不明です。

同時に形成されるタワー(プライムタワー)も14センチの方が小さくなっています。
各サイズを比較するとこんな感じになります

7.5センチ(3時間)・9センチ(4時間)・12センチ(1色:8時間/2色:10時間)・14センチ(2色:13時間)
参考までに、ペーパークラフトとの比較です。いずれも高さ12センチになります。

※ 現在、部品分けをせずにダイレクトな一体形成でどこまでリアルな3D島原城を作れるのかを試しています。