AR用のステージについて

 AR(拡張現実)は、現実の空間に3Dモデル(物体やフィギュアなど)を描画して「あたかもそこにそれが存在するかのように」見せてくれる技術なのですが、現状ではまだスマホの一部端末しかARオクルージョンに対応していないので、遮蔽物の多い室内では画像を貼り付けたような不自然な状態になります。なので一般的なARの体験・実験としては比較的広い屋外での実行が望ましいでしょう。

▪️ARオクルージョン事例動画(技術開発された当初のもの)
Codename: Niantic Occlusion – Real World AR Occlusion featuring Pikachu and Eevee

 手頃な場所は公園や海岸、河川敷などの開放された空間になります。自分の場合、近所(と言っても車でしばらく走るわけなんだが)に百花台という公園があるのですが、もっぱらそこを利用しています。またGPSを利用する場合は精度の誤差も考えなければなりませんので広い場所の方がいいのです。まぁ、先々はこれらの技術も進歩して対応端末も普及し、GPSで室内の空間の一点に出現させられるようにはなるでしょうが、今はステージを選んだ方が良さそうです。

 ぼくがベースにしている百花台自然公園は、休日には人出が多いのでAR撮影には向きませんが、平日であれば散歩やジョギングをする人がたまに通るくらいの静かな場所もあります。
 ぼくも時々ねこを散歩に連れて行きますが、ペット連れの散歩者も結構見かけます。この日は天気も良く、新緑も鮮やかでとても気持ちのいい時間帯でした。ねこも気持ちよさそうに草を食んでいました。皆さんも近場にそうした場所があればお出かけになり、ARを試してみられることをお勧めします。

※ ちなみにこのねこはARではありません。
 中世のお城を模したモニュメントがありますが、その裏手に回ると以前植樹祭で植えられた様々な種類の樹木が茂って連なっています。地形も表情が豊かでいろいろなロケーションが楽しめます。こういう場所(案外知られていない)も使い方次第で異空間との接点になりそうですね。これからは紫陽花が色づく季節になります。タイミングがよければアップできるかも知れません。
例えばこんな場所で

こんな写真が撮れます。

 また今回新たに大三東駅も試してみましたが、ここは二年ほど前に「海に一番近い駅」ということでCMに使われて、一時期有名になったところです。先日(大型連休の前後に)通りがかった時にまだ来訪者が幾人もおられたので、こういう場所とコラボするシチュエーションもいいかなと思い利用してみました。ところが、ところが・・・平日だったにも関わらず撮影中にも何人も来訪者があり、最後まで撮影できませんでした。また場所的にもホームの敷地が狭いのでなかなかうまい位置に出現させられませんでした。これらを教訓にARの位置調整をして時刻も考えて(できれば満潮時を狙って)再チャレンジしてみたいと考えています。
 ただ駐車場も手狭なので、県外からの来訪者の皆様にはぜひ鉄道を利用していただきたいですね。その方が雰囲気でると思いますよ。

 ※もし「ここなんかどう?」という、ARに適した場所がありましたらお知らせください。人の多い観光地はできれば避けたいですね。他の人から見たら・・・スマホ持って真剣に「何もない空間」をうろうろぐるぐる撮影している人って、異常じゃね?

「AR用のステージについて」への2件のフィードバック

  1. 本日日曜日、大三東(おおみさき)駅に満潮時を狙って行ってみましたが、すでにカメラを構えた人たちが5人、10人と続々集まってきて・・・こんな田舎のさびれた駅ごときにどうしてこんなに人が来るのかと驚きました。なのであちらもこちらもカメラマンがうろうろ。動画の撮影なんて無理無理無理な状態でした。おまけに人がいるので消音にしたら、録画したものまで音楽が入っていなくて使えないデータになりました。大失敗。
    今度は平日に行ってみよ。(それでもARの撮影は無理かな・・・)

    テレビCMに使われたのはもう何年も前なのですが、なぜいまだに人が来るのだろう? 飽きないの? まぁ、ホームの下がすぐ海だってのは、確かに珍しいといえば珍しいのですが。「海に落ちないでね」という注意看板にはほのぼのとしたものを感じました。通常であれば柵や金網でも設置して利用者の安全を図るのでしょうが、(予算の都合か粋な計らいなのか)そういう遮蔽物が一切なくて、そのまま海に続いているのがいいのかも知れません。
    鉄道を利用していた頃には何とも思わなかったのですが、面白いものですね。

  2. 最初「げんしん」って聞いた時に「源神」かと思ったけど、「原」なんですね。つまり原っぱの神様?
    なら「原っぱに現れる」「ARの幻影(神々)」ってことで、割と馴染んでいるんじゃなかろうか、拡張現実と。

    ちなみにゲームの設定では「AR」と言うと別の意味合い(ランクのひとつ?)になるらしいのですが、まぁ、気にしないことにしよう。

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