「蓄光(夜光)フィラメント」というPLA素材がありましたので、試験的に3Dプリンターで出力してみました。
室内光で照らしておくと、暗闇でぼんやり光ります。素材そのものに光を蓄える成分が練り込まれているものと思われますが、そのためか発光はさほど強くない印象です。画像の写真では色の違いもはっきり分かりますが、肉眼ではぼんやりという感じ。以前蓄光スプレーで塗装したものを作りましたが、こちらの方が光り方は強いですね。
使用したのはフィラメント自体に段階的なグラデーションを施してある製品でしたので、色を特定することはできませんでした。LEDなどの強い光では、よりはっきりと発光するようです。ちょっとしたポイントアイテムにはなりそうですが、この効果が発揮されるには、出力される形状次第だという感じです。つまり何かぼんやり光ることで意味がでる形状・モデル・・・たとえばハロウィンの幽霊みたいな置物などであれば使えるのではないでしょうか。
またこの蓄光フィラメントは材料自体に異物が含まれているためか、3Dプリンターのノズルを削ることがあるようです。専用の「硬いノズル」を使用することが推奨されています。
また、通常の明るい環境では素材自体は白一色になり、あまり目立ちません。これも使い方次第の素材だと言えるでしょう。
素材内部の光を放出させるためなのか、透明感のある材料を用いているようで、積層のブロックが透けて見えているのも弱点ですね。
またこれも特殊な材質のせいか、糸を引いたり「たれ」の様子も少し違う感じです。PLAフィラメントとしてはちょっと「硬め」の感じです。伸びがない、というか・・・少し違いますね。
このように材料によっていろいろ特性があるようですから、こういうことは試してみるしかないのですね。その上でどう利用するかを考えなければなりません。
■PLA蓄光フィラメント(グラデーション)
サイズ : 高さ 12cm , 6cm , 6cm