島原城天守閣 オリジナルデータを3Dプリンターの金色の素材(フィラメント)で試験出力したものです。
スケールとしては、約 1/200サイズになります。
シルクゴールドPLA樹脂による積層一体形成出力の状態を試すために作成しました。出力時間 : 約14時間。元データの造りが、どの程度正確に出力できるかの確認のために、現在可能な最大サイズを試してみたものです。
部品分けしない一体形成出力になります。サポート材不使用のため、せり出した部分に「たれ」が見られます。また一部(シャチホコの片側接続部分)に破損があり、修復跡があります。
試験出力のため、この造形結果を参照し元データの微調整などが行われました。
光沢もあり重量感もあって、飾っておくにはなかなかいい出来だと思います。
最近は3Dプリンターやその消耗品なども淘汰され、こなれてきて、操作や入手がしやすくなっています。実際に物を作り上げるにはそれなりの費用や時間がかかりますし、ちょっとしたトラブルでも知識や経験がないとうまくいかないこともありますが、ある程度の経験者にとっては良い時代になったものです。機械の調整に費やす時間が大幅に減り、作品の制作に集中できるようになっています。
ちょっとした置物や部品の制作、出力確認など割と手軽に思い通りの「もの」を手に入れられるようになりました。たとえば先日などは、自宅のカーテンレールのエンドキャップが壊れたのですが、お店に行っても適応するものがありませんでした。結構いろいろな形状があり、うちでも一階と二階、その部屋同士でも違っていたりするのですね。で、「なら作ればいいじゃん」ということで、何度か試行錯誤しましたがその日のうちに出来上がりました。
いい時代になったものです。
■ 3Dプリンター FDM(積層)出力
サイズ : 縦15.8x横15.8x高さ16cm
素材 : PLA Silk Gold
ノズル : 0.4mm
積層 : 0.16mm
速度 : 標準
重量 : 320g
出力時間 : 16時間